私たちは語れる以上に知っている
暗黙知(tacit knowledge)とは、言葉で完全に説明することが難しい知識のことを指す。本記事では、マイケル・ポランニーが提唱した「私たちは語れる以上に知っている」という概念を掘り下げ、暗黙知が学習、技能習得、そして組織における知識共有にどのような影響を与えるかを考察する。形式知化できない知識の価値と、その伝承方法について解説する。
背景メモ
- 暗黙知(tacit knowledge)とは、言葉や文章で完全に説明できない知識のこと。マイケル・ポランニーが提唱した概念で、「私たちは語れる以上のことを知っている」という有名な一節がある。
- 暗黙知の例として、自転車の乗り方や職人の技、言語のニュアンス、熟練医の診断などが挙げられる。これらはマニュアルやデータだけでは伝達できない。
- 対照的な概念が形式知(explicit knowledge)で、文書や数式など明示的に表現可能な知識を指す。
- 近年、AIやナレッジマネジメントの文脈で再注目されている。AIが形式知を扱うのは得意だが、組織の暗黙知をいかに継承・共有するかは依然として大きな課題。
- 暗黙知の伝達には、徒弟制度やOJT、共同作業や身体的体験を通じた「共体験」が有効とされる。