NASA、怪物級F-1「月ロケット」エンジンをよみがえらせる(2013年)
NASAは、アポロ計画でサターンVロケットの第一段に使用された強力なF-1エンジンの復元プロジェクトを実施。2013年、博物館に展示されていたF-1エンジンの部品を分解・修復し、実際に燃料を流しての燃焼試験に成功。45年以上前の技術が現代によみがえり、その設計と製造技術の驚異が再確認された。
背景メモ
- F-1エンジンは、1960〜70年代のアポロ計画でサターンV型ロケットの第一段に5基搭載され、人類を月へ送り出した超大型液体燃料ロケットエンジン。1基あたり約680トンの推力を発生し、今なお史上最大級。
- NASAは2013年、この退役済みエンジンの設計図や技術資料をデジタル復元するだけでなく、実際に保管部品を組み立てて試験燃焼させる「F-1エンジン復活プロジェクト」を実施。アポロ以降途絶えていた大推力エンジン製造の知見を再獲得する狙いがあった。
- このプロジェクトは、その後のSLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットや、民間企業による大型エンジン開発(例:SpaceXのRaptor)の基礎的技術検証につながった点で重要。
- 記事は2013年時点のものだが、当時「NASAが巨大な月ロケット用エンジンをよみがえらせた」という話題性と、宇宙開発史における技術継承の意味を伝えている。