ATProtoにインスタンスは存在しない
ATProto(ATプロトコル)では、従来の分散型SNSで用いられる「インスタンス」という概念が存在しない。代わりに、PDS(Personal Data Server)、リレー、AppViewといった役割ごとに分離されたサービスによって構成され、ユーザーはデータ保管とアプリケーション体験を独立して選択できる設計になっている。
背景メモ
- Dan Abramov(React・Redux・Overreactedブログで知られるMetaのエンジニア)がAT Protocol(Atproto)のアーキテクチャを解説した記事。
- AT ProtocolはBluesky(分散型SNS)を支えるプロトコル。よく「PDS(Personal Data Server)ごとにインスタンスがある」と誤解されるが、実際は「アカウントごとに独立したデータレポジトリがあり、同じサーバー上に多数のアカウントが共存する」仕組み。
- 従来の分散SNS(MastodonのActivityPub)は「サーバー=インスタンス」単位で運用され、管理者権限が強く、アカウント移行も重い。ATProtoではユーザー単位でデータ所有権が明確で、リレー(公開データの収集)やPLCディレクトリ(アカウントのID管理)が分散の責務を担い、「サーバーに居場所(インスタンス)はない」設計になる。
- この違いにより、Blueskyは「サーバー管理者からの独立」と「アカウントのポータビリティ」を強く打ち出している。