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Arp 29:花火銀河

「特異銀河アトラス」に収録されたArp 29(NGC 7320とも)は、「花火銀河」の別名を持つほど活発な星形成領域と、これまで10回もの超新星爆発が観測された天体。東側の腕が特に明るく密な「重い腕」構造を持ち、複数のHII領域や明るい星団が分解できるほど近距離にある。天の川に近い位置にあるため星野が異常に密集し、また銀河の光を遮る塵が多いため表面輝度は低い。赤方偏移が小さすぎる(z=0.00015)ため距離の推定が難しく、1000万~3000万光年と推測されている。

背景メモ

アマチュア天文家によるARP 29(別名「花火銀河」)の天体写真。ARPとは、1966年に天文学者ハルトン・アープが編纂した「特異銀河カタログ」(Atlas of Peculiar Galaxies)の略で、形が歪んだり衝突・合体中の銀河を集めた有名なリスト。ARP 29は「一本の太い腕」が特徴で、実際に東側の腕が他より明るく濃い。また、近距離(約1000万〜3000万光年)にあるため個別のHII領域(水素ガスが輝く星形成領域)や星団が分解して観測でき、これまで10個の超新星が観測されていることから「花火銀河」の通称を持つ。ただし天の川に近い位置にあるため星野が密集し、銀河の光が星間塵に遮られて表面輝度が低く、赤方偏移も小さすぎるため距離の確定が難しい。撮影はC9.25シュミットカセグレン望遠鏡、総露光4.2時間。北半球の短い夜と強風の中で得られた画像で、シャープさはやや犠牲になっている。