Anthropic、7月8日より特定機能に身分証明を必須化
Anthropicは2025年7月8日から、Claudeの特定機能を利用する際に本人確認(ID認証)を必須とする方針を発表した。この変更はセキュリティ強化と責任あるAI利用の促進を目的としており、影響を受ける機能には高度なモデルアクセスや特定のAPI機能が含まれる可能性がある。ユーザーは事前に認証情報を準備することが推奨される。
背景メモ
- AnthropicはClaudeを開発するAI企業で、昨今はAIの安全性(AI safety)と責任ある開発を強く打ち出している。同社はこれまでユーザー登録にメールアドレスのみを求めてきたが、2025年7月8日より特定の高度な機能(例:長時間のコード生成、大量のAPI呼び出し、機密性の高いタスク)の利用に「身分証明書(ID)による本人確認」を義務付けると発表した。
- この動きは、①悪意あるユーザーによるAIの悪用(フィッシング文書生成、偽情報拡散など)を防ぐ、②規制が進むEUのAI Actなど各国の法的要件への先行的対応、③AIサービスが「誰でも無制限に使える」状態から「本人確認済みの信頼できるユーザー」へとアクセスを絞る業界全体のトレンドの一環とみられる。
- 背景には、生成AIを悪用したサイバー攻撃や詐欺が2024〜25年に急増した事実があり、Anthropicに限らずOpenAIやGoogleも同様の本人確認や利用制限を段階的に導入している。
- ユーザーコミュニティでは「プライバシー侵害」「発展途上国のユーザーや匿名性を重視する研究者が締め出される」といった懸念と、「安全面では妥当」という意見が割れている。