欧州、アジアからのエネルギー競争激化に直面
欧州は、アジア諸国とのエネルギー争奪戦が激化していると警告されている。アジアの需要増加により、限られたエネルギー資源を巡る競争が今後さらに厳しくなると予想され、欧州各国は「自分たちのことは自分で守る」姿勢を強めている。
背景メモ
- ロシアのウクライナ侵攻(2022年)以降、欧州はロシア産ガスから脱却し、液化天然ガス(LNG)の輸入に大きく依存するようになった。一方、アジア諸国(特に中国、インド、韓国)も経済成長や脱炭素への過渡期にLNG需要を急増させている。
- 国際エネルギー機関(IEA)は、世界のLNG市場は2020年代半ばまで供給が逼迫し、欧州とアジアが限られた数量を取り合う「争奪戦」状態になると警告。アジアが価格競争力を持つ場合、欧州は割高な調達を強いられるリスクがある。
- 欧州連合(EU)は共同購入プラットフォームやガス貯蔵義務化などで対抗しようとしているが、加盟国間の思惑の違いや長期契約の不足が課題。記事は「勝者は市場メカニズム次第」と指摘し、エネルギー主権の脆弱性を浮き彫りにしている。