米成人の医療費負担能力、過去5年で最低に
ギャラップ社の最新調査によると、米国成人の医療費負担能力が過去5年間で最低水準に落ち込んだ。医療保険のコスト上昇や自己負担額の増加が主な要因であり、低所得層を中心に医療アクセスの悪化が懸念されている。
背景メモ
- 米ギャラップ社が発表した最新の調査で、米国成人の「医療費を支払えない」という回答が5年ぶりの高水準に達した。調査は2024年11月に実施され、過去1年間に何らかの形で医療費の支払いに苦しんだと答えた割合が顕著に増加。
- 具体的には、自分や家族が必要とする医療ケアを受けられなかった、または支払いのために借金をしたと答えた人が増えている。インフレと医療保険の自己負担額(deductible)上昇が主因とみられる。
- ギャラップのこの質問はトランプ政権以前の2019年から継続調査されており、当時は「医療費負担」が政治的な争点だった。今回の結果は、約3割の米国人が何らかの形で医療アクセスに経済的障壁を感じていることを示す。
- 米国は先進国で唯一、公的ユニバーサル保険を持たず、雇用ベースの民間保険が主流。オバマケア(ACA)導入後も自己負担額の高さや処方薬価格が政治・経済の重要テーマとなっている。