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Arp 293: さらに相互作用する銀河たち

Arp 293は、中心付近に位置するNGC 6285(上)とNGC 6286(下)の相互作用銀河対。下の銀河には潮汐尾と、上の銀河へと続く淡い架橋構造が見られる。両方とも赤方偏移z=0.018付近。さらに、同じ赤方偏移を持つエッジオン銀河UGC 10641も含め、重力で束縛された3つの銀河のグループである可能性がある。視野内には別途、赤方偏移z=0.11(共動距離約15億光年)の銀河団も写り込んでいる。

背景メモ

- アマチュア天文家が撮影した「Arp 293」と呼ばれる銀河相互作用系の画像についての解説記事。Arpカタログは、ハッブル時代以前の名天文学者ハルトン・アープが編纂した「奇妙な銀河」のアトラスで、銀河同士の衝突・合体過程の研究に今も使われている。 - 中心に写るNGC 6285(上)とNGC 6286(下)は約2.5億光年先(赤方偏移z=0.018)にある相互作用銀河対。下の銀河には潮汐力で引き伸ばされた星の流れ(tidal trail)と、上の銀河との間に微弱な架橋構造が見える。 - 同じ赤方偏移のエッジオン銀河UGC 10641も含め、3つの銀河が重力で束縛された小グループを形成している可能性が高い。 - 背景にはさらに遠方(約15億光年先)の銀河団も写り込んでいる。 - 撮影機材:口径23cmのシュミットカセグレン式望遠鏡(C9.25)に冷却CMOSカメラを組み合わせ、総露光2.8時間。フルカラー。 - 撮影上の工夫:経緯台の子午線反転後に発生したセンサーノイズの縞(ウォーキングノイズ)対策として、ガイドカメラで星をロックし、一定フレームごとに微小なランダム振動を加えるという実践的なノウハウが共有されている。