SpotifyはいかにしてHeardleを殺したか
音楽ストリーミング大手のSpotifyが、人気の音楽クイズゲーム「Heardle」を買収した後、どのようにしてそのサービスを終了させたのかを解説。買収後の方針変更や統合の過程で、独立したゲームとしての価値が失われ、最終的にサービス停止に至った経緯を詳述する。
背景メモ
- Heardleは「Wordle」の音楽版で、曲のイントロを聴いて曲名を当てる1日1問のブラウザゲーム。2022年に話題となり、同年7月にSpotifyが買収した。
- 買収後、SpotifyはHeardleを自社アプリ内に統合。従来の独立したサイトとしてのアクセスを廃止し、ログイン必須としたことで、カジュアルユーザーの離脱を招いた。
- また、問題に使われる楽曲がメジャー曲中心に偏り、Spotifyがライセンスを持つ楽曲のみに制限されたことで、ゲームとしての多様性と魅力が低下。
- 2023年5月、SpotifyはHeardleのサービス終了を発表。買収から約10ヶ月で事実上「殺した」と評される。
- この事例は、大企業による独立系プロダクトの買収後、ユーザー体験より自社エコシステムへの統合を優先した結果、プロダクトが死滅する「買収後廃墟」パターンの典型例として技術コミュニティでよく引き合いに出される。