星々が輝く、天の川銀河中心部の最大かつ最も詳細な画像
欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡「ユークリッド」が、銀河系(天の川銀河)の中心部「銀河バルジ」を捉えた前例のない高精細画像を公開した。この画像には無数の恒星が密集して輝く様子が捉えられており、銀河の構造や星の形成過程の解明につながると期待されている。
背景メモ
- 欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡「エウクレイデス(Euclid)」が、天の川銀河の中心部「銀河バルジ」をこれまでで最も広範囲かつ高精細に捉えた画像を公開した。約1500億個の恒星が写っており、同領域の詳細な観測としては過去最大規模。
- Euclidは2023年7月に打ち上げられた暗黒エネルギー・暗黒物質探査専用の望遠鏡。可視光と近赤外線の両方で広視野撮影が可能で、全天の3分の1以上を観測する計画。今回の画像はその試験観測段階で得られたもの。
- 銀河バルジは天の川銀河の中心にある星が密集した領域で、星間塵が非常に濃いため可視光では観測が難しかった。Euclidの近赤外線能力によって、塵を透かして無数の恒星や星形成領域を捉えることに成功した。
- この画像は銀河の構造や進化の理解、恒星のライフサイクルの研究に貢献すると期待されている。Euclidの主目的は宇宙の加速膨張の謎に迫ることだが、こうした銀河天文学への副次的成果も注目される。