昨日、私はマルク・ブロックのパンテオン(フランスの最も優れた市民を称えるモニュメント)への再埋葬式典に出席する光栄に浴しました。
歴史家ユヴァル・ノア・ハラリが、フランスの偉大な中世史家でありレジスタンス指導者でもあったマルク・ブロックのパンテオン再埋葬式典に出席した経験を綴る。ブロックは二度の世界大戦に従軍し、ナチス・ヴィシー政権下で真実への妥協なき献身を示し、「汝、真実を愛せよ」という墓碑銘を残して処刑された。ハラリは、暗雲が再び立ち込める現代において、ブロックのような誠実さと恐れ知らずの精神をどれだけの人が示せるかと問いかける。
背景メモ
- マルク・ブロック(1886–1944)はフランスの著名な中世史家で、アナール学派の創設者の一人。代表作に『封建社会』など。
- 第二次大戦中、ナチス協力のヴィシー政権下でレジスタンスに参加。1944年にゲシュタポに捕らえられ、銃殺された。ユダヤ人であったことも理由の一つ。
- パンテオンはフランスの「偉人」を祀る霊廟。ヴォルテール、ルソー、キュリー夫人らが埋葬されており、ブロックの改葬(2024年6月)は国家としての顕彰である。
- この式典は、イスラエル・ハマース戦争後の反ユダヤ主義再燃を背景に行われており、ハラリの発言「闇が再び集まる今」は現代への警鐘として読める。