ジョン・カーマック、Quakeを巡るミスがid softwareを崩壊に導いたと語る
id softwareの共同創業者ジョン・カーマックが、Quake開発当時の経営判断や技術面での誤りが、後に同スタジオの没落を招いたと振り返る。カーマックは、Quakeのアーキテクチャ決定やチーム内の対立、方向性の不一致がid softwareの成功を蝕み、最終的にスタジオの衰退につながったと指摘している。
背景メモ
ジョン・カーマックは『DOOM』『Quake』などを生んだid Softwareの共同創業者兼リードエンジニアで、ゲーム業界に3D技術革命をもたらした人物。Quakeは1996年にリリースされた、完全3Dポリゴン処理を採用した先駆的FPSだが、開発中にチーム内で激しい対立が起きた。カーマックが主張した「マルチプレイを最優先にすべき」という方針に対し、デザイナーのジョン・ロメロはシングルプレイのストーリー性やレベルデザインにこだわった。この対立はロメロの退社(およびIon Stormの設立)に繋がり、id Softwareはその後トップデザイナーを失い、業界の主導的地位を徐々に手放すことになる。カーマックは後に、この頃から会社「らしさ」を失い始めたと振り返っている。