私たちの太陽系で生命が見つかるかもしれない場所
氷衛星の地下海や火星の地中、土星の衛星タイタンなど、太陽系内で生命が存在する可能性がある場所を探る。探査機による最新の観測データをもとに、地球外生命探査の最前線を紹介する。
背景メモ
- 米国航空宇宙局(NASA)をはじめとする科学者チームが、火星の地下、木星の衛星エウロパ、土星の衛星エンケラドゥス、そしてタイタン(土星最大の衛星)を、地球外生命探査の最有力候補として挙げている。
- エウロパとエンケラドゥスは厚い氷の地殻の下に液体の海(内部海)を持つことが確認されており、海底の熱水噴出孔が生命に必要なエネルギーと化学物質を供給している可能性がある。
- 火星では過去に液体の水が存在した証拠が多数見つかっており、現在も地下に塩水が残っている可能性が探られている。2020年に打ち上げられたNASAの探査車「パーサヴィアランス」が岩石サンプルを収集中。
- タイタンはメタンの液体が川や湖を形成するユニークな環境を持ち、「私たちとは異なる生命」の可能性が議論されている。2030年代にはNASAのドラゴンフライ計画(回転翼ドローン)が探査予定。
- これらの探査は「生命は地球だけなのか」という人類の根源的問いに答えると同時、地球外生命が見つかれば生物学の教科書が書き換わる画期的な発見となる。