偽装されたロシアの銀行アプリが再び米国App Storeでトップに
今月、偽装されたロシアの銀行アプリが再び米国App Storeのランキングでトップになった。このアプリは一見無害な機能を装いながら、実際はロシアの銀行サービスに接続するもので、ユーザーを欺く手口が問題視されている。Appleはアプリ審査の厳格化を進めているが、巧妙な偽装を見破るのは依然として困難な状況だ。
背景メモ
- ロシアの銀行アプリが正体を隠して米国App Storeの金融カテゴリで1位を獲得した事例が、2026年6月に再発。1ヶ月前の同年5月にも同様の事案が報告されており、同一の手口が繰り返されている。
- 該当アプリは一見すると普通の個人金融管理ツールや暗号資産ウォレットに見えるが、実際はロシアの銀行(ロシア連邦貯蓄銀行ズベルバンクなど、対ロシア制裁対象)のモバイルバンキング機能を提供する偽装アプリ。
- ロシアによるウクライナ侵攻以降、米欧はロシアの金融機関に制裁を科しており、これらの銀行はWestern-orientedのApp Storeで通常の公開ができない。そのため、アプリの説明文やカテゴリを偽装して審査を通過させているとみられる。
- ユーザーが知らずにダウンロードすると、アプリ内でロシアの銀行口座への送金や取引が行われ、結果的に制裁回避(サンクション逃避)の片棒を担がされるリスクがある。Appleのアプリ審査の実効性にも疑問が投げかけられる事例となっている。