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Linkerd 2.20、クラウドネイティブサービスメッシュの最新リリースが登場

クラウドネイティブサービスメッシュ「Linkerd」の最新バージョン2.20がリリースされた。本リリースでは、パフォーマンスの最適化やセキュリティ強化に加え、Kubernetes環境における運用効率を向上させる新機能が追加されている。これにより、マイクロサービス間の通信管理がよりシンプルかつ安全になることが期待される。

背景メモ

- LinkerdはCloud Native Computing Foundation(CNCF)がホストするオープンソースの「サービスメッシュ」。サービスメッシュとは、マイクロサービス間の通信(トラフィック制御、暗号化、監視など)をアプリケーションコードの改変なしに実現するためのインフラ層。 - バージョン2.20ではebpf対応の改良が目玉。ebpf(Extended Berkeley Packet Filter)はLinuxカーネル内でプログラムを安全に実行する技術で、従来のiptablesベースの手法より効率的なパケット処理が可能になる。近年、Ciliumなど競合プロジェクトがebpfへ急速に移行しており、Linkerdも追従する形。 - また、Istioが2023年にサイドカー(各マイクロサービスに併置するプロキシ)からebpfベースの「アンビエントメッシュ」へと舵を切るなど、サービスメッシュ業界全体が「サイドカー軽量化」の方向に動いている。Linkerd 2.20はその流れで特定ユースケース向けにサイドカーレスモードを試行的に導入。 - Linkerdの独自性は「シンプルさ」と「低リソース消費」。 Go製のマイクロプロキシ"Linkerd2-proxy"を使い、Istioよりセットアップが容易でメモリ使用量が少ないとされる。金融機関や大規模Kubernetes環境での採用実績がある。