英国の夏は暑くなっている – 私たちの備えは十分か
英国の夏は気候変動の影響で記録的な高温となる年が増えており、熱波への備えが急務となっている。しかし、インフラや医療システム、都市計画などの面で対策が追いついておらず、特に高齢者や持病のある人々へのリスクが高まっている。専門家は早急な適応策の必要性を指摘している。
背景メモ
- 英国内外で観測史上最も暑い日が記録され(2022年7月に40.3℃を観測)、気候変動による英国の夏季気温上昇が現実化している。
- 英国の住宅は欧州他国と比べて冷房設備の整備が著しく遅れており、断熱性能も低いため、熱波による健康被害(高齢者や持病を持つ層の死者増加)が深刻化。
- NHS(国民保健サービス)や自治体は熱中症対策計画を持つが、インフラ(鉄道のレール座屈、滑走路の損傷、電力網の負荷)が高温に脆弱で、抜本的な適応投資が追いついていない。
- 気候変動適応に関する英国政府の第3次リスク評価(CCRA3)では「熱による健康影響」「インフラの高温耐性不足」が最優先リスクに挙げられているが、対策の実行ペースは批判も受けている。