倫理学に影響を与えた名著
本記事では、人類の道徳観や倫理観を形成してきた重要な書籍を紹介する。アリストテレスの『ニコマコス倫理学』からカントの『実践理性批判』、さらに現代の応用倫理に至るまで、倫理学の歴史を刻んだ名著がどのように現代社会の倫理的議論に影響を与え続けているかを探る。
背景メモ
西洋倫理学(道徳哲学)の古典を俯瞰する記事。紹介されるのは主にアリストテレス『ニコマコス倫理学』(徳倫理)、カント『道徳形而上学の基礎づけ』(義務論)、J.S.ミル『功利主義』(帰結主義)という三大潮流の原典に加え、ニーチェ『善悪の彼岸』(道徳そのものを批判)、ロールズ『正義論』(現代政治哲学への最大の影響)、シンガー『実践の倫理』(動物解放・グローバル貧困への応用倫理)など。キーワードは「規範倫理学」(何をすべきか)と「メタ倫理学」(道徳とはそもそも何か)の区別。特にロールズ以降の20世紀後半の倫理学は「正義」「権利」「平等」を軸に政治哲学と融合している。シンガーは現代の実効的利他主義(EA)運動の思想的源流としても重要。