ロシア、セルブライト製ツールで人権活動家の電話に侵入
Citizen Labの調査によると、ロシア当局がイスラエル企業セルブライトのフォレンジックツールを使用し、人権活動家のスマートフォンに不正アクセスしたことが判明。この事件は、検閲や監視を強化するロシアの取り組みの一環であり、活動家やジャーナリストに対するデジタル監視の脅威が高まっていることを示している。
背景メモ
- カナダの非営利研究機関Citizen Lab(市民ラボ)が公表した報告書によれば、ロシア政府関係者が人権活動家のスマートフォンに、イスラエルのデジタル・インテリジェンス企業Cellebrite(セルブライト)のフォレンジックツールを使い不正にアクセスしたとされる。
- Cellebriteは、ロックされた携帯端末のデータ抽出・解析を可能にする「UFED」シリーズなどで知られる商用フォレンジック企業。世界各国の法執行機関に販売されてきたが、市民社会や政敵の監視に悪用される事例が後を絶たない。
- Citizen Labはトロント大学マンク・スクールに所属し、標的型スパイウェア「Pegasus(ペガサス)」の調査などで著名。今回のケースも、ロシア政府がCellebrite製品を使って政権批判者や活動家を標的にするパターンの一端とみられる。
- 問題の背景には、ロシアが国内の反体制派・人権活動家に対してデジタル監視を強化している流れがあり、外国製フォレンジックツールの調達ルートや国際的規制の欠如が改めて問われている。