熱、湿気、そして住宅:イギリスの熱波が特に厳しく感じられる理由
イギリスの熱波が特に厳しく感じられるのは、高温多湿な気候と、断熱性が高く冷房設備が不十分な住宅構造に原因がある。欧州大陸と比較して気温は低くても、湿度が高いことで体感温度が上昇し、熱中症リスクが高まる。本記事では、気候・建築・健康の観点からイギリス特有の熱波問題を解説する。
背景メモ
- イギリスでは熱波が来ると、(エアコン普及率が極めて低い(約5%未満)ため)屋内が深刻な高温になる。住宅の断熱は冬の寒さ対策のために気密性を高めるよう設計されており、夏の熱を逃がしにくい構造になっている。
- 同緯度の他地域と比べ、イギリスは海流(メキシコ湾流)の影響で夏場の湿度が高くなりがち。湿度が高いと人間の冷却機構(発汗)が効きにくくなるため、気温以上に危険度が増す。
- 気候変動によりイギリスでも35℃超の日が増えているが、建物やインフラが高温に適応していないため、熱中症リスクが他国より急激に高まるという特有の状況がある。