GLM-5.2はOpus 4.5の出力で学習されたのか?
本稿では、GLM-5.2の学習データにOpus 4.5の出力が使用された可能性について検証する。モデルの振る舞いや出力パターンの分析を通じて、学習データの起源を探り、AIトレーニングにおけるデータ透明性の問題に光を当てる。
背景メモ
- GLM(General Language Model)は中国のAIスタートアップ智譜AI(Zhipu AI)が開発する大規模言語モデル(LLM)シリーズで、米OpenAIのGPTシリーズに対抗する中国代表的な基盤モデルの一つ。GLM-5.2は2025年5月に発表された最新バージョン。
- Opus 4.5は、米Anthropic社のLLM「Claude」シリーズの最高性能モデル。AnthropicはOpenAIの元メンバーが設立した企業で、安全性を重視したモデル開発で知られる。
- この記事は、GLM-5.2がOpus 4.5の出力データを使って学習(蒸留)された可能性を、両モデルの類似した出力パターンや特定のプロンプトへの応答の一致などを根拠に検証している。
- 他社の最先端モデルの出力で自社モデルを訓練する「蒸留」(distillation)行為は、OpenAIやAnthropicの利用規約違反にあたる可能性があり、中国AI企業と米国AI企業の間で繰り返し告発されてきた問題。
- この疑惑が事実なら、中国AIの技術的キャッチアップの実態や、AI開発における知的財産・規約順守の国際的緊張を浮き彫りにする。