Atari Video Music
1977年に発売されたAtari Video Musicは、音楽入力に合わせてテレビ画面にカラフルな幾何学模様を生成する初期のビデオシンセサイザー機器です。同社のゲーム機VCS(2600)の前身であり、音楽を視覚的に表現する先駆的な試みでした。
背景メモ
Atari Video Music (1977年発売)は、家庭用ゲーム機Atari 2600の前年に、同社がリリースしたオーディオ・ビジュアル機器。オーディオ入力(マイクやステレオ音源)の信号をリアルタイムで解析し、ブラウン管テレビにカラフルな抽象図形やパターンとして描き出す「映像化装置」だった。音楽に合わせて自動的に動くサイケデリックなビジュアルは、当時のオーディオ機器に標準的に付属していた機能ではないため、先駆的な試みとして評価される一方、一般市場ではほとんど成功しなかった。日本ではほぼ無名に近い存在で、欧米のレトロゲーム/ビンテージテクノロジーのコレクターズアイテムとして知られる。現代でいえば、SpotifyやiTunesのビジュアライザー機能や、MilkDrop(Winamp用プラグイン)、Tidalの動画モードのような体験を、据え置き型ハードウェアだけで実現していた点が特筆される。同機はわずか約1万台のみ生産され、現在も動作する個体は稀少。