人間の体にとって「暑すぎる」とはどの程度か(2023年)
気候変動による猛暑の増加を受け、人間の身体が耐えられる限界温度に関する研究が進んでいる。健康な若者でも、湿度との組み合わせによっては体温調節が追いつかず、危険な状態に陥る深刻なリスクがある。
背景メモ
2023年夏にBBCが報じた、人間の体温調節の限界に関する解説記事。気候変動による熱波の頻発を受け、科学者らが「湿球温度(Wet-Bulb Temperature)」という指標を用いて人体の生存限界を研究している。湿球温度35度(気温35度・湿度100%の状態に相当)が理論上の限界とされるが、実際はそれより低い温度でも高齢者や持病のある人は危険にさらされる。この研究は、すでに中東や南アジアの一部で湿球温度が限界に近づきつつある現状を背景に、気候変動の健康影響を実証的に示すものとして注目を集めた。