中国のCXMT、DRAM業界の既存大手に挑戦へ
中国の半導体メモリメーカーCXMT(長鑫集積回路製造)が、DRAM市場で既存の大手企業に挑戦しようとしている。技術力の向上と生産能力の拡大を背景に、競争激化が予想される。
背景メモ
長鑫存储技術(CXMT)は合肥に本拠を置く中国のDRAMメーカー。DRAMはパソコンやスマホ、サーバーに使われる主要な半導体メモリで、現在は韓国のサムスン・SKハイニックス、米マイクロンの3社で世界市場の95%以上を寡占している。CXMTは2016年創業で、旧インフィニオンのDRAM事業を買収した奇夢達(Qimonda)の特許をベースに技術を開発。2023年からDDR4・DDR5製品の量産を始め、2024年には旧世代の微細化プロセスである17nm世代に到達したとされる。米商務省による輸出規制の対象となり、先端製造装置の調達が制限されているが、中国国内の半導体自給率向上を目指す「国産化」政策の旗手の一つ。もしCXMTが本格的に台頭すれば、業界の価格競争激化とサプライチェーンの地政学的再編が起こる可能性がある。