「無謀な人々」の著者、メタ社が12ヶ月にわたり監視し沈黙させようと主張
元フェイスブック社員で「Careless People」(無謀な人々)の著者であるサラ・ウィン・ウィリアムズ氏が、メタ社から12ヶ月間にわたり監視され、口止めを強要されたと主張し訴訟を起こした。彼女は、自身の暴露本の出版を阻止するため、メタ社が不正な裁判所命令や監視手段を行使したと非難している。
背景メモ
- サラ・ウィン・ウィリアムズ(Sarah Wynn Williams)は2025年に『Careless People』を出版。同書は元Meta従業員としての内部経験を描き、特にケンブリッジ・アナリティカ事件後の同社の企業体質や謝罪キャンペーンの裏側を暴露する内容で話題となった。
- ウィリアムズはMetaと広範な秘密保持契約(NDA)を結んでいた。本書の出版後、Metaは同NDAに基づき彼女に対する法的措置と差し止め命令(gag order)を申し立てた。
- 今回の報道では、ウィリアムズ側がMetaによる12カ月にわたる「監視(surveillance)」を申し立てている。具体的には、彼女のデジタル通信や行動を追跡し、NDA違反の証拠を探るとともに、追加の発言を抑え込もうとする組織的な取り組みがあったと主張。
- この訴訟は、シリコンバレーの大手テック企業が元従業員の内部告発や批判的言論をNDAと法的威圧によって封じ込める手法を再び浮き彫りにしている。元従業員と大企業の間での言論の自由 vs 契約上の守秘義務の対立は、フランシス・ハウン(Frances Haugen)によるFacebook内部告発(2021年)以来、繰り返し起きている火種である。