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関数型プログラミングを超えて:Verseプログラミング言語(2022)[pdf]

本稿は、Simon Peyton Jones氏による2022年の講演資料で、関数型プログラミングを超えた新たな言語「Verse」を紹介する。Haskellの設計者が提唱するVerseは、純粋関数型の核心を保ちつつ、効率的な並列処理や柔軟な型システムなど実用的な拡張を目指している。

背景メモ

- Verse(ヴァース)は、Epic Games(フォートナイトやUnreal Engineで知られるゲーム企業)が開発中の次世代プログラミング言語。本資料は、Haskell(純粋関数型言語)の第一人者であるSimon Peyton Jones(GHCコンパイラの設計者の一人)が、Epic GamesのTim Sweeney(CEO・Unreal Engineの生みの親)と共に設計を進めているこの言語を紹介したもの。Haskellの関数型パラダイムを超え、「論理型+関数型+並列処理」を統合した新しい言語設計を目指している。 - Peyton JonesはHaskellコミュニティの重鎮で、関数型言語の理論と実装に多大な貢献をしてきた。彼がゲーム業界の巨人であるEpic Gamesに加わり、言語設計に専念していることは、学界と産業界の双方で大きな注目を集めた。 - この言語の重要性は、「関数型プログラミングの次のフロンティア」を模索する試みである点にある。具体的には、従来の関数型言語では扱いにくかった状態変化や並行処理、ゲームエンジンに求められる高性能計算を、宣言的かつ論理的なスタイルで記述できることを目標としている。Epic Gamesのメタバース構想(デジタル世界の基盤)の中核技術の一つとして位置づけられている。