MUMPS 76入門 – アニバーサリーエディション
MUMPS(Massachusetts General Hospital Utility Multi-Programming System)プログラミング言語の入門書。1976年仕様(MUMPS 76)に基づき、変数、配列、制御構造、I/O、エラー処理などの基本を解説。ヘルスケア分野で広く使われた言語の特徴を、約半世紀を経て振り返るアニバーサリー版。
背景メモ
- **MUMPS**(Massachusetts General Hospital Utility Multi-Programming System)は、1960年代に開発されたプログラミング言語兼データベース管理システム。医療情報システム分野でいまだに現役で使われており、米国退役軍人省(VA)の電子カルテシステム「VistA」の中核でもある。<br>- 「MUMPS 76」は1976年にANSI標準となったバージョンで、当時の言語仕様を指す。本記事はその“Anniversary Edition”として、原著仕様を現代向けに読みやすく再編集したもの。<br>- 最大の特徴は「多次元スパース配列」を言語本体に組み込み、**グローバル変数が自動的に永続化(ディスク保存)される**設計。SQLのようなクエリ言語を持たず、データ操作を言語構文で直接行う。<br>- なぜ今注目されるか:COBOLと同様にレガシーだが、ミッションクリティカルな医療システムで動き続けており、後継システムへの移行コストやリスクが莫大なため。また「NoSQL以前のNoSQL的アプローチ」として、データベース史の観点でも興味深い。