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「レジリエンス」という言葉の残念な持続力

本稿は「レジリエンス(回復力)」という概念が国際開発・人道支援分野で広く使われ続けていることに批判的な考察を加える。この用語は本来、危機からの回復や適応力を意味するが、政治的・制度的な失敗の責任を個人や地域コミュニティに転嫁するレトリックとして機能していると論じる。著者は、この言葉の安易な使用が構造的不平等やシステムの欠陥を見えにくくしていると警鐘を鳴らす。

背景メモ

本稿の著者グレッグ・ベリッジは英外交官出身の国際関係学者で、紛争解決や外交理論を専門とする。この記事の標的は、近年EUやNATO、国連開発計画など国際機関が戦略文書で多用する「レジリエンス(回復力/強靭性)」という概念である。