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Icon (プログラミング言語)

Iconは、文字列処理とデータ構造操作に優れた高水準プログラミング言語である。1970年代にラルフ・グリスゴルらによって開発され、目標指向評価(goal-directed evaluation)と呼ばれる独自の評価戦略と、成功/失敗を活用した制御構造が特徴。特に文字列スキャニングやジェネレータを用いた柔軟なプログラミングが可能で、後継言語のUniconへと発展した。

背景メモ

- Iconは1970年代にアリゾナ大学のRalph Griswoldらが開発した高水準プログラミング言語。文字列処理とデータ構造の操作に特化しており、SNOBOL(同じくGriswoldが開発した言語)の後継にあたる。 - 最大の特徴は「ゴール指向評価(goal-directed evaluation)」と呼ばれる実行モデル。式が失敗すると自動的にバックトラックして別の結果を探すため、複雑な探索処理を簡潔に書ける。たとえば `find("abc", s)` が文字列s内の最初の位置を返し、後続の処理が失敗すると次の位置を返す、といった動作をする。 - Iconは特に計算機科学教育とテキスト処理の研究で影響力を持った。PythonやRubyなど後発の言語にも、式が値を返す仕組みやイテレータの設計に間接的な影響を与えたという評価がある。 - 実用面では広く普及しなかったが、その言語設計思想(バックトラック、成功と失敗を値ではなく制御フローで扱う発想)は、今でもプログラミング言語理論の教科書で取り上げられる重要なトピックである。