メト警察パランティアパイロット:答えよりも疑問を呼ぶDPIA
ロンドン警視庁(メト警察)とPalantir社のデータ分析パイロットプロジェクトをめぐり、当局が公開したデータ保護影響評価(DPIA)が、説明責任や透明性の観点から多くの疑問を提起している。市民のプライバシーリスクや警察によるデータ活用の範囲について、十分な説明がなされていない点が批判を集めている。
背景メモ
- ロンドン警視庁(Met Police)が、米データ分析企業パランティア(Palantir)のシステム試験導入に向けて公開した「データ保護影響評価書(DPIA)」の内容に曖昧さが多く、批判を集めている。
- パランティアはCIAや米軍とも契約する大手国防テック企業。英政府とはNHSや移民局など複数機関で既に契約実績がある。同社のプラットフォーム「Gotham」は大量のデータを統合・分析し、警察活動の意思決定を支援する。
- DPIAは英データ保護法(UK GDPR)に基づく法定文書で、新たなデータ処理システム導入時に、プライバシー影響を事前評価しリスクを特定・軽減するために作成が義務づけられている。
- 今回の文書では、どのデータが共有され誰がアクセスできるか、アルゴリズム判断が警察活動にどの程度影響するかが不明瞭。特に犯罪歴や民族情報などのセンシティブデータの扱いに懸念が示されている。
- これは「警察によるデータ駆動型治安維持の透明性」をめぐる長年の論争の最新局面。Met Policeは過去にも顔認識カメラ導入などでプライバシー団体と衝突してきた。