死を拒んだデータベース:Postgresはいかにして生みの親たちをも超えて生き延びたか
PostgreSQLは、その創設者たちが去った後も、オープンソースコミュニティの力によって存続・発展を遂げてきたデータベースである。本記事では、Postgresが誕生から現在に至るまで、開発者たちの離散や企業による支配を乗り越え、なぜ「死を拒んだ」のかを掘り下げる。
背景メモ
- PostgreSQL(略称Postgres)は、世界で最も普及しているオープンソースのリレーショナルデータベースの一つで、OracleやMySQLと並ぶ存在。無料で使え、拡張性が高く、金融機関からスタートアップまで幅広く採用されている。
- 元々は1980年代、カリフォルニア大学バークレー校のMichael Stonebraker教授が率いる「Postgresプロジェクト」として始まった。Stonebrakerは、データベース業界のパイオニアで、後のIngresやVerticaなど複数の商用データベースを創業した著名人。
- この記事の核心は、「商用化に失敗し、開発チームが解散したにもかかわらず、コミュニティ主導のオープンソースとして奇跡的に生き残った」というPostgresの逆転劇。Stonebraker自身はその後PostgreSQLとは無関係な商用ベンチャーに注力したが、オープンソース化されたコードがインターネット経由で世界中の開発者に引き継がれ、今や最も影響力のあるデータベースの一つに成長した経緯を描く。
- 同誌The Registerの創刊30周年記念シリーズの一部で、テクノロジー業界における「失敗」の後に起きた予期せぬ成功をテーマにしている。