島は多すぎるが、橋は少なすぎる:イベントモデリングカンファレンス2026より
Event Modeling Conference 2026のレポート。イベントモデリングの実践コミュニティが拡大する一方で、異なるアプローチやツール間の連携(「橋」)が不足している現状を指摘。参加者が発表した多彩なユースケースや知見を紹介しながら、エコシステム全体の統合と相互運用性の向上の必要性を論じている。
背景メモ
イベントモデリングカンファレンス2026の参加レポート。イベントモデリングとは、ソフトウェアの振る舞いを「イベント(出来事)」の流れとして可視化・設計する手法で、特にドメイン駆動設計(DDD)やイベントソーシング(イベントをデータの正本として保存するアーキテクチャ)と組み合わせて使われる。
本稿では、この分野のコミュニティが抱える課題を指摘している:「島」のように独立したツール・手法・コミュニティが乱立する一方、それらを結ぶ「橋」=標準化や相互運用性が不足している。例えば、EdBC(Event-driven Business Communicationの略で、イベントモデリングをビジネスコミュニケーションに応用する試み)などの新しい概念が増えているが、用語や記法の統一が進まず、実務での採用や他ツールとの連携が難しい状況。著者は、コミュニティの成熟には「島」を減らすか、「橋」をもっと増やす必要があると論じている。