AIの「熱狂」、長期の投資ブーム終焉のリスクとBISが警告
国際決済銀行(BIS)は、AI分野への過度な楽観的投資が長期的な投資低迷を招くリスクがあると警告した。歴史的にも過剰な熱狂は市場の不安定性を高め、最終的に大幅な調整を引き起こす可能性があると指摘している。
背景メモ
- **国際決済銀行(BIS)**は「中央銀行の中央銀行」と呼ばれる国際機関。金融システム全体の安定性監視が使命で、定期的に市場の過熱リスクを警告する。
- BISが今回警告したのは、AI関連インフラ(データセンター、GPU、電力網など)への巨額投資が「根拠のない熱狂」に突き動かされている点。いわゆる「ムーアの法則的な改善」を前提にした需要予測が実態より楽観的だと指摘する。
- 過去の類似例として、2000年前後のITバブルや、鉄道・電気など歴史的な投資ブームを引き合いに出し、「数年で投資額が回収できず、長期的な投資不況(bust)に陥る」リスクを論じている。
- BISのスタンスは「AIの可能性自体を否定するものではない」が、金融安定の観点から、「過剰な期待に基づく資金調達と設備投資→バブル崩壊→貸し倒れや景気への波及」という連鎖を警戒している点がポイント。