RocketLab、イリジウム社を買収
ロケットラボがイリジウム社を買収する歴史的な契約を発表。衛星通信大手との統合により、宇宙インフラ分野での完全統合型企業を創出し、エンドツーエンドの宇宙サービス提供を目指す。
背景メモ
- ロケット・ラボ(Rocket Lab、NASDAQ: RKLB)は、米国・ニュージーランド拠点の宇宙企業。小型ロケット「エレクトロン」での打ち上げサービスや、衛星バス「フォトン」の製造・運用を手がける。創業者ピーター・ベックが率い、近年は政府・防衛向け受注を拡大中。
- イリジウム(Iridium Communications、NASDAQ: IRDM)は、66機の低軌道衛星からなる独自の衛星電話・データ通信ネットワークを保有・運営する企業。海事、航空、防災、軍事など、携帯電波の届かないエリアでの通信手段として知られる。
- 今回の買収は、ロケット・ラボが打ち上げ・衛星製造という「宇宙への輸送」業から、自前の衛星コンステレーションを持つ「宇宙上の通信サービス」業へと垂直統合的に事業を拡大する戦略的転換点と見られている。
- ロケット・ラボは買収後、イリジウムの既存ネットワークを維持・拡張するとともに、同社の技術や軌道リソースを自社の宇宙機製造・運用事業と組み合わせる方針。両社の既存顧客(特に米国政府機関)へのシナジー効果も注目される。
- 買収は株式交換と現金の組み合わせで行われ、イリジウム株主はロケット・ラボ株式の約14%を受け取る見通し。イリジウムのCEOマット・デッシュは引き続き同部門を統括する。