優れたアニメーションは消えるもの
優れたアニメーションはユーザーに気づかれることなく、体験を自然に導くものだと説く。アニメーションが「消える」とは、画面遷移や操作のフィードバックが直感的で、ユーザーが意図せずともスムーズな操作感を得られる状態を指す。見せびらかすのではなく、ユーザー体験を高めるためにこそアニメーションを活用すべきである。
背景メモ
- 本記事はUI/UX分野におけるアニメーションの役割を論じている。「良いアニメーションは消える」とは、ユーザーの注意を引く派手な演出ではなく、操作のフィードバックや画面遷移を自然にガイドする「見えない」存在こそが優れているという考え方。
- 筆者はFrigade(フリゲイド)という開発者ツール企業のプロダクトチーム。Frigadeは新機能のオンボーディング体験を簡易に実装するSDKを提供するスタートアップで、ユーザー体験設計が事業の核心。
- この主張の背景には、「モーションは意味を持つべき」というUIデザインの成熟した原則がある。代表的な設計思想として、Material Design(Google)が提唱する「現実世界の物理法則に従った自然な動き」や、AppleのHIG(ヒューマン・インターフェース・ガイドライン)における「控えめで目的のあるアニメーション」が存在する。
- 対比される「悪いアニメーション」とは、装飾過多で読み込みを待たせるスプラッシュ画面や、ユーザーのタスクを妨げる無意味なトランジションなど。2020年代中盤のWeb/モバイルUIでは、パフォーマンスやアクセシビリティ(動きを抑えるOS設定への配慮)も重要な論点となっている。