無礼に近く、冷笑的ではない:レオ・ロブソンへのインタビュー
文学評論家レオ・ロブソンが、現代批評のトーンについて語るインタビュー。彼は「冷笑的(snide)」と「無礼(rude)」な批評の違いを論じ、真摯で率直な批評が失われつつある現状を憂慮。批評の誠実さと、作家への敬意を保ちながらも遠慮しない姿勢の重要性を訴える。
背景メモ
- レオ・ロブソン(Leo Robson)は、英文学術誌や『ニューヨーカー』などに批評を寄せるイギリスの文芸評論家。本インタビューでは、ジョナサン・フランゼンやジェイムズ・ウッドといった現代英米文学の代表的作家・批評家への評価、および「スナイプ(snide:皮肉で意地悪な批評)」対「ルード(rude:率直で失礼な批評)」という批評のトーンに関する考察が行われている。
- ロブソンは、現代の文芸批評が「過度に穏健で手加減しすぎ」であり、批評本来の攻撃性や厳格な判断が失われていると批判。特に、ニューヨーク・タイムズやロンドン・レビュー・オブ・ブックスなど主要媒体の書評が、作品を真に批評するのではなく「紹介」に堕していると指摘する。
- 彼の論点の背景には、2000年代以降の英米文学界における「意見の多様性より安全性を優先する風潮」や、SNS時代の作家と批評家の距離の近さへの懸念がある。批評家が怒られるリスクを避け、無難な称賛や曖昧な評価に逃げがちな現状を、彼は「批評の死」に近いと警鐘を鳴らしている。