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Tの歴史

ポール・グレアムが、自身が設計したプログラミング言語「T」の開発史を振り返る。1980年代初頭、Schemeをベースにした高速なLisp処理系としてスタートし、後のViaweb開発などに影響を与えた。実際の利用経験から得られた言語設計上の教訓や、その後のプログラミング界への波及効果についても語られている。

背景メモ

ポール・グレアム(Yコンビネーター共同創業者、Lispプログラマー)が、かつて自らが開発したプログラミング言語「T」の成立・衰退・終焉を振り返る回顧録。Tは1980年代初頭、Scheme(Lisp系言語)の高速版として、グレアムとロバート・モリス(当時ハーバード大学院生)が共同設計した言語。当時はPC性能が低く、Lispは「遅い・重い」と軽視されていたが、Tはコンパイル技術で高速化を狙った先進的プロジェクトだった。後にMacintosh向けの商用版も開発されたが、市場(主にAI・研究用途)に受け入れられず消滅。グレアムはこの失敗から「スタートアップが現状維持バイアスと戦う難しさ」「技術的に優れていてもエコシステム(ライブラリ・ユーザー基盤)がなければ勝てない」という教訓を得たと述べており、後のYコンビネーターでの投資哲学に影響を与えた。