ソーシャルメディアの利用は学生のウェルビーイングに影響するのか
本論文は、ソーシャルメディアの利用が学生の主観的ウェルビーイングに与える影響を実証的に検証する。分析の結果、ソーシャルメディアの利用時間そのものよりも、利用の質や動機、及びオフラインの社会的関係がウェルビーイングにより強く関連することが示された。
背景メモ
- 本論文は学術誌 *Journal of Happiness Studies*(Springer Nature発行)に掲載された査読付き研究で、「ソーシャルメディアの使用は学生のウェルビーイングに影響を与えるか」を実証的に検証している。
- 従来の世間的議論では「ソーシャルメディアは若者のメンタルヘルスに悪い」という単純な因果関係が語られがちだが、学術界ではそのエビデンスは一貫しておらず、使用時間・使用パターン・個人差・測定方法によって結果が異なることが知られている。
- 本稿のキーとなるのは、単なる使用時間(スクリーンタイム)ではなく、能動的使用 vs 受動的使用、社会的比較、自己呈示などの心理メカニズムを考慮したアプローチを取っている点。
- 学生(特に中高生・大学生)に焦点を当てているのは、この年齢層がソーシャルメディアのヘビーユーザーであり、同時に精神的健康の脆弱性が高い発達段階にあるため。