中国、地球の準衛星への初の小惑星着陸を準備
中国は、地球の準衛星である小惑星「2016 HO3」への史上初の着陸ミッションを準備している。このミッションは、サンプルリターンや将来の資源探査に向けた重要な第一歩となると期待されている。計画では、探査機を送り込み、表面の物質を採取して地球に持ち帰ることを目指している。
背景メモ
- 中国の宇宙機関(国家航天局/CNSA)は、2025年5月に打ち上げ予定の「天問2号」ミッションで、小型の地球準衛星「2016 HO3(カモオアレワ)」への着陸・サンプルリターンを計画している。地球準衛星とは、地球の周りを回っているように見えるが実際には太陽を周回する小惑星のこと。
- 2016 HO3は直径約40〜100メートルで、2016年にハワイの望遠鏡で発見された。命名「カモオアレワ」はハワイ語で「揺れ動く天体の子孫」を意味する。
- 天問2号は、中国としては初めての小惑星着陸ミッション。まずカモオアレワから表面サンプルを採取した後、メインロケットから分離した探査機がさらに別の小惑星(メインベルト彗星133P/エルスト・ピサロ)へ向かうという2段階計画。
- これまでの小惑星サンプルリターン成功例は、日本の「はやぶさ」「はやぶさ2」、米国のNASA「OSIRIS-REx」のみ。中国はこれに続く形で深宇宙探査の経験を積み、将来の火星有人探査などにつなげる狙いがある。