(卿)ティモシー・デクスター
18世紀アメリカの実業家で奇人として知られるティモシー・デクスターは、一風変わった商才と奇抜な行動で知られる。彼は暖房器具を西インド諸島に輸出するなど一見無謀な商売で大富豪となり、「世界で最も裕福な変人」と称された。また自己を「卿」と称し、風変わりな邸宅や自作の詩で知られる。
背景メモ
ティモシー・デクスター(1747-1806)は、アメリカ独立期の実業家であり、その奇怪な行動と「世界一の運のいい愚か者」として伝説になった人物。全くの無教養でありながら、通貨の変動や戦時経済を利用して巨万の富を築いた。暖炉用の暖房器具を西インド諸島に送る、猫を船いっぱいに積んで輸出するなど「絶対に失敗する」と思われた商売が偶然の市場需要で大成功。エセ詩人、自称「卿(Lord)」、奇抜な邸宅と庭園の彫刻群(自らの像を含む)で周囲を呆れさせた。死後に出版された奇妙な英語の自著『A Pickle for the Knowing Ones』は文法ミスの塊で有名。「誤読に挑戦する読者」として知られ、現代ではKニングスレイ・エイミスのエッセイの題材にもなった。アメリカン・ドリームのパロディ的存在。