3億1900万年前の化石魚の脳
3億1900万年前の化石魚の頭蓋骨から、驚くべき保存状態の脳組織が発見された。CTスキャンにより、現代の軟骨魚類や硬骨魚類とは異なる独自の脳構造が明らかになり、古生物学者は脊椎動物の脳の進化に関する新たな手がかりを得ている。
背景メモ
- 約3億1900万年前の魚類化石の脳組織が、驚くべき保存状態で発見された。通常、脳のような軟組織は化石化しないが、今回の発見は例外的。
- 化石はイギリス・ノッティンガムシャーの炭鉱で見つかった**コクリコドゥス**(Coccocephalus)という初期の条鰭類(じょうきるい)。現生の魚類や陸上脊椎動物の祖先に近いグループ。
- 研究チームがCTスキャンで頭蓋内の痕跡を解析した結果、脳と脳神経の構造が特定された。これは**脊椎動物の化石脳としては最古級**。
- この発見の意義:軟組織の進化のタイムラインを直接観察できる可能性が開かれた。従来は骨格や歯から間接的に推測するしかなかった脳の進化が、化石記録として残っていることが確認された。
- 現代の魚類と比較することで、脊椎動物の脳の基本的な設計図がいつ、どのように形作られたかを理解する手がかりとなる。