カリフォルニアは「足のある富」を追いかけている
カリフォルニア州は、富裕層や企業が他州へ流出する現象を「足のある富(wealth that has feet)」と表現し、高い税率や厳しい規制が人材や資本の逃亡を招いていると分析する。州の政策が長期的な経済基盤を蝕むリスクを指摘し、持続可能な成長には税制や規制の見直しが不可欠だと論じている。
背景メモ
- カリフォルニア州が直面する「富裕層・高所得企業の流出」問題を論じた記事。背景には2020年以降のリモートワーク普及や、州の高税率・厳格な規制があり、テック企業や起業家がテキサス・フロリダ・テネシーなど低税率州へ移転する動きが加速している。
- 記事タイトル「Chasing Wealth That Has Feet」は、経済学者Charles Tieboutの「足による投票」(住民や企業が税制・公共サービスを選んで移動する)概念に由来。カリフォルニアは富裕層を追いかけるが、彼らは文字通り「足を持って」他州へ去る皮肉を込めている。
- 主な具体例:Teslaの本社テキサス移転、Oracle・Hewlett Packard Enterpriseの本社移転、MetaやGoogleの一部事業拡散。また、VC投資家やスタートアップ創業者のフロリダ移住も顕著。
- カリフォルニアは世界GDP上位に入る経済規模だが、財政は個人所得税・キャピタルゲイン課税への依存度が高く、高所得者流出が税収減少→公共サービス低下→さらなる流出という悪循環を招くリスクがある。
- 論争点:流出を「誇張されたミーム」と見る向き(カリフォルニアは依然として特許出願・VC投資・ノーベル賞受賞者数で突出)と、「着実な浸食」と見る向きが対立。本記事は後者の立場から、州の政策が成長産業を疎外していると批判的。