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なぜ初期のASCIIには←と↑はあったが、↓や→はなかったのか?

初期のASCIIコード(1963年制定)には、左矢印(←)と上矢印(↑)が含まれていた一方、下矢印(↓)と右矢印(→)は含まれていませんでした。これは、当時のデータ処理や通信における制御コードとしての実用的なニーズに基づくもので、改行やキャリッジリターンなどの機能を矢印記号で表現したためです。右方向や下方向への移動は、すでに別の制御文字(例えば改行やタブ)でカバーされていたため、専用の矢印記号は必要とされませんでした。

背景メモ

ASCIIが1960年代に制定された当初、制御文字以外の印字可能文字として矢印記号「←」と「↑」は収録されたのに、「↓」と「→」は含まれなかった理由を掘り下げたStack Exchangeの投稿。 - 背景として、当時のASCIIは7ビット(128文字)という非常に限られた文字コード空間をやりくりして設計されていた。 - 「←」と「↑」は、それぞれBS(バックスペース)やLF(改行)といった制御機能を表現する目的(例:前の文字の上に重ね打ちして合成文字を作る)で重宝されたため優先された。 - 「↓」と「→」は、当時のテレタイプ端末やデータ処理のワークフローで同様の機能ニーズが小さかったため、限られたコードポイントを割く優先度が低かった。 - この非対称性は、後年の拡張ASCIIやUnicodeでは解消され、現在では全方向の矢印がほぼすべての文字セットで利用可能。 - この質問は、現在では自明に思える文字セットの選択にも、当時のハードウェア制約や実際の使用ケースが色濃く反映されている好例として、レトロコンピューティングコミュニティで話題になっている。