米国で稀だが危険なダニ媒介ウイルスが増加
米国で、ダニが媒介する稀だが危険なウイルスの症例が増加している。このウイルスは重症化すると死亡率が高く、医療当局が注意を呼びかけている。感染を防ぐためには、屋外活動時のダニ対策が重要とされている。
背景メモ
- Powassanウイルスはダニ(マダニ)が媒介する病気で、ライム病と同じ黒脚ダニ(シカダニ)によって伝染する。主に北東部・五大湖地域で確認されている。
- 米国での報告件数は近年増加傾向にあり、2011年〜2023年の累計で約290件。多くは軽症だが、約10%が致命的で、生存者にも神経学的後遺症が残るケースが多い。
- ライム病と違い、ダニに刺されてから症状が出るまでの潜伏期間が短く(数日〜2週間)、感染したダニが数時間の吸血でウイルスを移すため、早期発見が難しい。
- ワクチンや特効薬は存在せず、治療は対症療法のみ。予防はダニ刺され対策(長袖・虫除け・屋外後の全身チェック)に頼るしかない。