世界銀行、融資の45%を気候変動プロジェクトに充てる目標を断念
ロイター通信によると、世界銀行は2026年までに融資の45%を気候変動関連プロジェクトに充てるという目標を断念した。同行は気候変動対策への資金配分目標を見直し、新たな融資枠組みへの移行を進めている。
背景メモ
世界銀行が2025年までに融資全体の45%を気候変動関連プロジェクトに充てるという目標を撤回した。この目標は2023年に打ち出されたもので、世界銀行としては初の定量目標だったが、加盟国からの政治的圧力や急増する食料・エネルギー危機により、融資の優先順位を見直さざるを得なくなった。特にアフリカ諸国などからは「気候対策ばかりに偏ると貧困削減やインフラ整備といった本来の開発使命がおろそかになる」との批判が強まっていた。世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行)は1944年設立の国際金融機関で、低・中所得国への融資と政策助言を通じて貧困削減と経済発展を使命とする。近年は気候変動対策を融資戦略の柱に据えてきたが、そのバランスが加盟国の間で大きな争点となっている。