朱雀3号と長征10B、7月にブースター回収を目指す
中国の民間宇宙企業ランドスペースの朱雀3号と、中国宇宙機関の長征10Bが、2025年7月にブースターの回収・再利用実験を計画している。両ロケットは着陸脚や制御システムを搭載し、垂直着陸による再使用技術の実証を目指す。これは中国の宇宙輸送コスト削減と再使用ロケット開発の重要な一歩となる。
背景メモ
中国の民間宇宙企業ランドスペース(LandSpace)が開発中の「朱雀3号(Zhuque-3)」と、国有企業CALTECが手がける大型打ち上げ機「長征10号B(Long March 10B)」が、2025年7月にそれぞれブースターの回収・再利用実験を計画しているという記事。
両機に共通するのは、ファルコン9のように1段目を垂直着陸させて再使用する方式を中国として初めて実現しようとしている点。これが成功すれば、中国宇宙開発における「再利用ロケット時代」の本格的な幕開けとなる。
- 朱雀3号:ステンレス製のボディとメタン燃料が特徴。2030年頃の就役を目指す。今回の実験は、1段目の分離後の帰還・着陸が焦点。
- 長征10号B:有人月面着陸計画(嫦娥/国際有人月探査)向けに開発中の大型ロケットで、将来的なコスト削減に再利用技術が不可欠。
中国の宇宙産業は国有企業(CASC/CALTEC)が支配的だが、ランドスペースに代表される民間企業も独自に大型ロケットを開発し、競争と技術蓄積が同時に進んでいる。今回の実験は、SpaceXに対抗する中国版再使用技術の現状を測る重要なマイルストーンになる。