ソーシャルメディアが「オンライン時間の短縮」を最適化したら?
もしソーシャルメディアがユーザーのオンライン時間を減らすように設計されたらどうなるか。従来の「エンゲージメント最大化」モデルではなく、効率的なコミュニケーションと短時間での価値提供を重視する新しいSNSの可能性を探る。ユーザーの時間を尊重するプラットフォームデザインが、デジタルウェルビーイングに与える影響について考察する。
背景メモ
- この記事の著者・sbr氏は、フィンランド語圏で活動する個人開発者・ブロガー。普段からデジタルミニマリズムやUIデザイン批評を発信している。
- 「Kilta(キルタ)」は著者が個人で開発した実験的なSNS。フィンランド語で「ギルド(組合)」を意味する。
- 既存SNS(TwitterやInstagramなど)は「滞在時間の最大化」を目的に設計されており、ユーザーの注意を引き続けようとするビジネスモデルに基づく。
- Kiltaは逆に、ユーザーが短時間で用事を済ませ、アプリを閉じたくなるような仕掛けを採用。例:投稿の表示にタイマーを設ける、無制限スクロールを排除するなど。
- この思想は「Time Well Spent(時間の質的向上)」運動に通じ、Tristan Harris(元Googleデザインエシックス担当)やCenter for Humane Technologyが提唱する「アテンション・エコノミー批判」の系譜に属する。
- Kiltaが実用に耐えるかは未知数だが、UI/UXの倫理設計を考える上でのプロトタイプとして注目されている。