ドキュメンタリーが問いかける、エリオット・ノイズの遺産とコーポレート・モダニズム
エリオット・ノイズは、IBMの社屋やタイプライターのデザインを通じてコーポレート・モダニズムを牽引した建築家/デザイナー。本ドキュメンタリーは、彼の功績と、企業のためのデザインがもたらした美しさと矛盾に光を当てる。
背景メモ
エリオット・ノイズ(1910–1977)は、アメリカ合衆国を代表する工業デザイナー兼建築家。モダニズム建築の巨匠、ル・コルビュジエやマルセル・ブロイヤーのもとで学び、後にIBMのデザイン顧問として同社のコーポレート・アイデンティティ全体を統一的に設計した人物として知られる。IBMの「セレクトリック」タイプライターや、アイコニックなIBM本社ビル(ニューヨーク州アーモンク)、ガソリンスタンドやショールームといった建築物を手がけ、世界初の企業全体を対象としたデザインマネジメントを確立。本作は、彼の功績を再評価すると同時に、企業モダニズムが問いかける「デザインは企業の利益のために奉仕するのか、公共のためにあるべきか」という根底的問題を掘り下げる。