KKR、英欧の年金買収市場への参入を計画
米投資会社KKRが、英国および欧州の年金買収(pension buyout)市場への参入を計画している。年金基金のリスクを保険会社に移転するこの市場は成長が著しく、KKRは大型案件を狙う。
背景メモ
- KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)は、米大手プライベートエクイティ(PE)企業の一つ。企業買収で知られるが、近年は保険や年金など長期資本を扱う部門を拡大している。
- 「ペンション・バイアウト」とは、企業が抱える確定給付型年金(DB年金)の債務を、保険会社やPEファンドなどの第三者に移転する取引。年金制度のリスクを企業のバランスシートから切り離すのが目的。
- 英国や欧州では、DB年金の積立不足や長寿リスクが企業財務の重荷となっており、こうしたバイアウト市場が成長中。英市場では Pension Protection Fund(PPF)や規制当局(TPR)の監視のもと、年金制度終了の手段として取引が進む。
- KKRは米国で Global Atlantic という保険子会社を持ち、それを活用した年金引き受けを展開。今回の動きは、その手法を欧州に広げる戦略の一環とされる。
- 欧州では Legal & General、Aviva、Phoenix Group などの既存保険会社が年金バイアウト市場を支配しており、PE大手の参入は競争と価格変化をもたらす可能性がある。