サステナビリティ・メトリクスのすすめ(あるいは、ケナン・フロストになるな)
ソフトウェア開発チームが持続可能なペースで働くために、生産性だけでなく「サステナビリティ・メトリクス」を追跡する重要性を説く記事。著者は、バーンアウトや技術的負債を防ぐために、チームの健全性や長期的な持続可能性を測る指標を導入すべきだと主張。ケナン・フロストという架空の人物を例に、生産性だけを追い求める危険性をユーモラスに警告している。
背景メモ
- 「持続可能性(サステナビリティ)」系のメトリクスをソフトウェア開発チームに導入すべき理由を論じた記事。著者のPawel Brodzinskiはアジャイル開発やチームマネジメント分野で知られるコンサルタント。
- Kennan Frostとは、開発チームに「燃焼度(バーンダウン)」チャートのような短期的な生産性指標だけを押し付け、長期的な健全性(持続可能性)を無視した結果、チームを疲弊させて崩壊させた架空のマネージャー。Agileコミュニティ内で「悪いマネジメント」の典型例として使われる比喩的人物。
- ソフトウェア業界では「ベロシティ(消化速度)」や「ストーリーポイント完了数」など、短期的な出力(アウトプット)を追うメトリクスが重視される傾向があるが、これらだけを追うとチームのバーンアウト( burnout)や技術的負債の蓄積を招く危険がある。
- 本記事が提唱する「サステナビリティ・メトリクス」とは、開発者の幸福感、技術的負債の度合い、オンボーディング時間の変化、バグ修正と新機能開発の比率など、長期的にプロジェクトが健全かどうかを測る指標群。短期的な生産性指標と組み合わせて初めて意味を持つ。