Core dump epidemiology: fixing an 18-year-old bug
OpenAIのエンジニアが、18年間バグが埋め込まれたままだったコアダンプデータ収集システムの問題を特定し修正した経緯を解説。大規模インフラのエラーデータを処理する仕組みの中で、EIP(拡張命令ポインタ)の値が常に特定のビットパターンで上書きされるバグを発見。この修正により、コアダンプデータの信頼性が大幅に向上した。
背景メモ
OpenAIが2025年5月、社内データ基盤に18年前(2007年)から存在していた深刻なバグを発見・修正したと報告したエンジニアリングブログ。バグの内容は「コアダンプ(プログラムのメモリ内容を記録したファイル)が誤った時刻情報とともに保存され、原因分析に使えない状態になっていた」というもの。コアダンプは本番システムがクラッシュした際の死因究明に不可欠で、これが狂っていると障害対応の精度が大幅に落ちる。同社は大規模AI訓練に伴う膨大な数の障害をこのデータで解析しており、修正により今後は根本原因特定が効率化される見込み。OpenAIがこうしたインフラ内部の技術的負債を公にするのは珍しく、SRE(サイト信頼性工学)やデータエンジニアリングの文脈で注目を集めた。